
来月ペット可の賃貸を退去するんだけど、退去立会いってどんなことをするんだろう?犬を飼っていたから壁の傷や臭いを指摘されて、高額な請求をされないか不安なんだ…。当日までに何を準備しておけばいいのかな。
ペット可賃貸の退去立会いは、敷金の返還額や追加請求が最終的に決まる大事な場面です。特にペットを飼っていた部屋は、傷・臭い・爪とぎ跡などをめぐって「どこまでが借主負担か」でトラブルになりやすく、言われるがままにサインすると数万〜数十万円の請求につながることもあります。
この記事では、ペット可賃貸の退去立会いで何をするのか、当日の流れとチェック項目、ペット飼育で借主負担になりやすい箇所、高額請求を防ぐための注意点までをわかりやすく解説します。事前に知っておくだけで、不当な負担を避けられます。
- ペット可賃貸の退去立会いの流れと当日の所要時間
- ペット飼育で借主負担になりやすいチェック項目
- 原状回復の負担範囲(経年劣化・善管注意義務)
- 高額請求を防ぐための立会い当日の注意点
ペット可賃貸の退去立会いとは?当日の流れ
退去立会いとは、退去日に借主・貸主(管理会社)が室内を一緒に確認し、部屋の傷や汚れの状態、原状回復が必要な箇所を最終チェックする作業です。ここで確認した内容をもとに、敷金から差し引く修繕費(借主負担分)が決まります。所要時間は通常30分〜1時間ほどです。
当日は、鍵の返却、室内チェック、負担範囲のすり合わせ、精算内容の説明という流れで進みます。全体の流れは次の通りです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①事前準備 | 荷物をすべて搬出し、部屋を空にして掃除しておく |
| ②室内チェック | 担当者と一緒に壁・床・設備の傷や汚れを確認 |
| ③負担範囲の確認 | どこが借主負担か、経年劣化かをその場ですり合わせ |
| ④鍵の返却 | 合鍵・スペアも含めて全て返却 |
| ⑤精算 | 後日、敷金精算書が届き差額が返還される |
ペット飼育で借主負担になりやすいチェック項目
ペットを飼っていた部屋は、通常の生活ではつかない損耗が指摘されやすくなります。特に次の項目は立会いで重点的に確認され、借主負担と判断されやすいポイントです。事前に自分でも確認しておきましょう。
①壁・柱の傷、爪とぎ跡
犬や猫が引っかいた壁紙の破れや柱のかき傷は、ペット飼育特有の損傷として借主負担になりやすい代表例です。傷が下地まで達している場合は、その面全体の張り替え費用を求められることもあります。
②床のシミ・傷・へこみ
排泄物のシミやフローリングのひっかき傷、水飲み場まわりの変色などが対象になります。特におしっこが染み込んで下地まで傷んだ場合は、部分補修では済まず高額になりがちです。
③臭い(消臭・脱臭費用)
ペット臭は壁紙やクロスに染み込むため、通常のハウスクリーニングに加えて消臭・脱臭費用を別途請求されることがあります。臭いは主観的な判断になりやすく、トラブルの火種になりやすい項目です。
④建具・網戸・設備の損傷
ドアのかじり跡、網戸の破れ、コード類のかじりなども確認されます。小さな損傷でも積み重なると請求額が膨らむため、当日は一つひとつ根拠を確認することが大切です。

爪とぎや傷は、退去のときにまとめて直そうとすると費用が高くつくんだ。入居中から傷防止のリフォームや床材の工夫をしておくと、退去費用をぐっと抑えられるよ。ペット対応の内装は専門サービスに相談すると安心だよ。
知っておきたい原状回復の負担範囲
退去費用でもめないために欠かせないのが、原状回復の考え方です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、借主が負担するのは「故意・過失や善管注意義務違反による損耗」に限られ、普通に暮らしてつく経年劣化や自然損耗は貸主負担とされています。
| 区分 | 負担者 | ペットの例 |
|---|---|---|
| 経年劣化・通常損耗 | 貸主(大家) | 日照による壁紙の変色、家具設置跡 |
| 善管注意義務違反 | 借主 | 放置したペットのシミ・臭いの染み込み |
| 故意・過失による損傷 | 借主 | 爪とぎ跡、かじり傷、粗相の放置 |
注意したいのは、多くのペット可物件では契約時に「ペット飼育に関する特約」が付いていることです。この特約で「退去時にクロス全面張り替え」「消臭費用は借主負担」などと定められている場合、ガイドラインより借主負担が広くなることがあります。まずは契約書の特約内容を退去前に必ず確認しましょう。
高額請求を防ぐ!退去立会い当日の注意点
立会いは、その場での対応次第で負担額が変わることもあります。次のポイントを押さえて、不当な請求に「はい」と言わないようにしましょう。
- 入居時の写真と見比べ、元からあった傷は指摘する
- 指摘箇所は必ずスマホで写真・動画を撮っておく
- 負担範囲に納得できない場合、その場で確認書にサインしない
- 「全面張り替え」を求められたら特約の有無と根拠を確認する
- 見積書は項目・単価の内訳を必ずもらう
特に重要なのが「その場で即決しない」ことです。金額に納得できないときは、「一度持ち帰って確認します」と伝えて問題ありません。後日、内訳を確認したうえで交渉することも可能です。どうしても折り合わない場合は、消費生活センターや自治体の無料相談窓口に相談する方法もあります。
また、退去費用を抑える一番の近道は「入居中から傷・臭いをためない工夫」です。爪とぎ防止シートや洗える床材、こまめな消臭ケアをしておくだけで、立会い時の指摘が大きく減ります。次の住まいでは最初からペット向けの内装対策をしておくと安心です。

今回の退去でペット飼育の負担の大きさがよくわかったよ。次はペット共生型で、傷や臭いに強い物件を最初から選びたいな。ペットと暮らしやすい賃貸を専門に探せるところに相談してみようかな。
ペット可賃貸の退去立会いに関するよくある質問
Q. 退去立会いに立ち会わないとどうなりますか?
立会いを省略すると、貸主側だけの判断で損耗や負担額が決まってしまい、身に覚えのない請求に反論しにくくなります。できる限り立ち会い、その場で内容を確認することをおすすめします。都合がつかない場合は、事前に室内の写真を全て撮っておきましょう。
Q. ペットの消臭費用は必ず借主負担になりますか?
必ずしもそうではありません。通常のクリーニングで落ちる程度なら貸主負担が原則ですが、臭いが染み込むほど放置した場合や、特約で借主負担と定められている場合は請求されます。契約書の特約と、臭いの程度の両方で判断されます。
Q. 敷金以上の高額請求が来たら支払うしかないですか?
すぐに支払う必要はありません。まず見積書の内訳と根拠(ガイドライン・特約)を確認し、経年劣化分が含まれていないかチェックします。納得できない場合は、消費生活センターなどの無料相談を利用して交渉できます。
まとめ:退去立会いは「事前準備」と「その場で即決しない」がカギ
ペット可賃貸の退去立会いは、敷金の返還額と追加請求が決まる重要な場面です。入居時の写真と見比べ、指摘箇所を記録し、契約書の特約を確認したうえで、その場で即決しないことが、不当な高額請求を防ぐ最大のポイントになります。
そして退去費用を根本から抑えるなら、入居中の傷・臭い対策と、次の住まい選びが重要です。ペットと暮らしやすい物件を選び、必要ならペット対応の内装を整えることで、うちの子とも自分も、退去のときに慌てない住まいを実現できます。
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