「ペット可の賃貸に住んでいるけど、退去時のクリーニング代がいくらかかるか心配…」
ペットを飼っている方が賃貸を退去する際、最もトラブルになりやすいのがクリーニング代(ハウスクリーニング費用)です。通常の賃貸より費用が高くなることが多く、退去精算で想定外の請求が来て驚くケースも少なくありません。
この記事では、ペット可賃貸の退去クリーニング代の相場から、費用の負担ルール、そして少しでも費用を抑えるための具体的なコツまで徹底的に解説します。
ペット可賃貸の退去クリーニング代とは?
退去クリーニング代とは、賃貸物件を退去する際に行うハウスクリーニング(専門業者による清掃)の費用のことです。通常の賃貸でも発生しますが、ペット可物件では臭いや毛・汚れが加わるため、費用が割高になりやすい傾向があります。
通常賃貸との違い
通常の賃貸では、ハウスクリーニングは「次の入居者のための原状回復」として、基本的には貸主(大家さん)の負担とされています。しかし、ペット可物件では以下の理由から借主負担となるケースが増えます。
- ペットの体臭・排泄臭が壁や床に染み込んでいる
- ペットの毛がエアコン内部や換気扇に詰まっている
- 爪による床・壁・ドアの傷が想定される
ペット可物件特有の追加クリーニング費用
ペット可物件では、通常のハウスクリーニングに加えて以下のような専門的な清掃が必要になることがあります。
| クリーニング種別 | 費用目安 |
|---|---|
| 消臭・脱臭処理(全室) | 3〜8万円 |
| エアコン内部クリーニング(1台) | 1〜2万円 |
| カーペット・床材専門洗浄 | 2〜5万円 |
| 壁クロスの染み込み臭除去 | 1〜3万円/部屋 |
ペット可賃貸のクリーニング代相場【2026年最新】
ペット可賃貸の退去クリーニング代の相場を間取り別にまとめました。通常クリーニング代+ペット特有の追加費用を含んだ総額の目安です。
間取り別のクリーニング代相場
| 間取り | 通常物件 | ペット可物件(目安) |
|---|---|---|
| 1R / 1K | 2〜5万円 | 5〜10万円 |
| 1DK / 1LDK | 4〜8万円 | 8〜15万円 |
| 2DK / 2LDK | 6〜10万円 | 12〜20万円 |
| 3DK / 3LDK以上 | 8〜15万円 | 18〜30万円 |
※飼育ペットの種類・数・在住年数によって大きく変動します。特に猫を多頭飼いしていた場合や、10年以上居住した場合は上限を超えることもあります。
犬と猫でクリーニング代は変わる?
一般的に猫の方がクリーニング代が高くなる傾向があります。理由は以下の通りです。
- 猫のマーキング(スプレー行為)は臭いが強烈で除去困難
- 壁や柱への爪研ぎによる傷が広範囲に及びやすい
- 換気扇・天井裏まで毛が届きやすい
一方、犬は吠え声や足音などの騒音被害が問題になることが多いですが、クリーニング費用自体は猫より抑えられることが多いです。
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クリーニング代の負担は誰にあるか?
クリーニング代の負担ルールは、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によって整理されています。
国土交通省ガイドラインの原則
ガイドラインでは、退去時の原状回復について以下のように定めています。
- 借主負担:借主の故意・過失による傷・汚れ(通常の生活を超えた使用)
- 貸主負担:経年劣化・自然消耗(普通に生活して生じる汚れ)
つまり、普通に生活した結果の自然消耗は借主が払う必要はありません。しかし、ペットによる傷・臭いは「通常使用の範囲を超えた損耗」と判断されることが多く、借主負担になりやすいのが実態です。
ペット可物件では「特約」に注意
ペット可物件の契約書には、多くの場合「ペット飼育に関する特約」が設けられています。代表的な特約の内容は以下の通りです。
- 「退去時のハウスクリーニング費用は全額借主負担とする」
- 「消臭・脱臭処理費用は借主の負担とする」
- 「ペットによる損耗は経年劣化に関わらず借主が負担する」
これらの特約は消費者契約法に基づき、不当に高額でなければ有効とされます。入居時に「仕方なくサインした」という方も多いですが、契約書に明記されている場合は基本的に拒否できません。
契約前に特約の内容をしっかり確認し、どのような費用がかかるか把握しておくことが重要です。
ペット可賃貸のクリーニング代を抑えるコツ
完全にゼロにすることは難しいですが、日頃の対策や退去前の行動によってクリーニング代を大幅に抑えることができます。
入居中の日常清掃が最も重要
クリーニング代を抑える最大のポイントは、入居中に汚れを蓄積させないことです。
- 消臭対策:ペット用消臭スプレーを週1〜2回使用し、臭いの定着を防ぐ
- 壁の保護:爪とぎ防止シートや保護フィルムを貼る(退去時に剥がせるタイプを使用)
- 定期的な換気:毎日1〜2回換気を行い、臭いを外に逃がす
- エアコンフィルター清掃:月1回フィルターを掃除し、毛の詰まりを防ぐ
退去前のセルフクリーニングで費用削減
退去の1〜2ヶ月前からセルフクリーニングを始めることで、専門業者への依頼費用を減らせます。
- 壁・床・天井のペット毛を徹底的に除去
- 消臭スプレーや重曹水で全室の臭い処理
- エアコン内部のフィルター清掃・掃除
- 水回り(お風呂・キッチン・洗面台)の念入り清掃
- 換気扇の羽・フィルター清掃
退去費用の交渉ポイント
管理会社・大家から提示されたクリーニング見積もりが高額だと感じたら、以下の点を確認しながら交渉しましょう。
- クリーニング項目の内訳を明細で請求する
- 国土交通省ガイドラインの原則(経年劣化は貸主負担)を根拠に不当な項目を指摘
- 入居時の状態写真と退去時を比較し、ペット以外の損耗は除外を依頼
- 自分で業者を手配する「自分クリーニング」の提案(契約書に禁止がなければ可能)
退去の流れを把握して費用トラブルを防ぐ
退去時の流れを事前に把握しておくと、費用交渉や準備がスムーズになります。
- 退去予告:退去の1〜2ヶ月前に管理会社へ通知(契約書の期限を確認)
- 退去前清掃:自分でできる範囲で清掃・消臭処理
- 退去立会い:管理会社・大家と一緒に室内をチェック。その場で損耗箇所を確認
- 精算書の受け取り:退去後1〜2週間で費用明細が届く
- 内容確認・交渉:不当な請求があれば根拠を示して交渉
- 敷金精算:クリーニング代を差し引いた残額が返金される
特に退去立会い時にスマートフォンで室内の状況を動画・写真撮影しておくことが重要です。後から「退去時にはなかった傷」として請求されるトラブルを防ぐことができます。
🏠 ペット可賃貸を探すなら初期費用の比較が重要
タウンライフ家さがしでは、ペット可・ペット共生物件を一括で比較。敷金・クリーニング代の設定も物件ごとに確認でき、退去後の費用を事前に把握して部屋選びができます。
まとめ:ペット可賃貸の退去クリーニング代は事前対策が9割
ペット可賃貸の退去クリーニング代についてまとめます。
- 相場は間取りによって異なるが、1LDKで8〜15万円が目安
- 猫飼いは消臭・脱臭処理が加わるため犬よりも割高になりやすい
- 契約書の特約でクリーニング代が借主全額負担とされているケースが多い
- 国土交通省ガイドラインの原則を理解した上で不当な請求には交渉できる
- 入居中の日常清掃・消臭対策が費用を抑える最大のポイント
- 退去前にセルフクリーニングを徹底し、立会い時には証拠写真を撮影する
ペットと一緒に安心して暮らすためには、退去費用まで見据えた物件選びが重要です。入居前から退去後の費用も含めて比較・検討することで、予期せぬ出費を防ぐことができます。