
愛犬が賃貸のフローリングに傷をつけてしまった…退去のとき、いくら請求されるんだろう?
ペットと賃貸暮らしをしていると、フローリングの傷は避けられない悩みのひとつです。犬の爪による引っかき傷、猫の走り回りによる剥がれ…退去時の修繕費用が気になりますよね。
この記事では、ペット賃貸のフローリング傷にかかる修繕費用の相場と、費用負担の考え方、そして退去費用を抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。
- ペット賃貸のフローリング傷の修繕費用相場(軽微〜全面張替まで)
- 退去時の費用負担がどちらになるかの判断基準
- 退去費用を減らすための実践的な対策
フローリング傷の修繕費用の相場
フローリングの傷は、傷の程度と範囲によって修繕方法が変わり、費用も大きく異なります。以下の表で目安を確認しましょう。
| 傷の程度 | 修繕方法 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 軽微な引っかき傷(数箇所) | フローリング補修(部分パテ埋め) | 5,000〜20,000円 |
| 中程度の傷(広めの範囲) | フローリング部分張替え(1枚単位) | 1枚あたり15,000〜40,000円 |
| 深い傷・変色・剥がれ(数枚) | 複数枚張替え | 50,000〜150,000円 |
| 広範囲・全体的な劣化 | 全面張替え | 6畳で100,000〜250,000円 |
※上記は目安です。フローリングの素材(無垢材・複合フローリング・クッションフロアなど)や施工業者によって金額が変わります。
軽微な引っかき傷・すり傷の場合
犬の爪による浅い引っかき傷や、椅子を引いた際の小さなすり傷程度であれば、補修材(フローリング補修ペン・パテ)で対応できるケースがほとんどです。業者に依頼した場合の費用は、1箇所あたり5,000〜15,000円程度が相場です。
この程度の傷であれば、国土交通省の原状回復ガイドラインの「通常使用の範囲内」とみなされる可能性もあります(詳しくは後述)。
中程度〜深い傷(部分張替えが必要な場合)
犬が繰り返し走り回ることで生じた深い爪傷や剥がれは、部分的な張替えが必要になります。フローリング1枚(1畳の約半分)の張替えで15,000〜40,000円が目安です。
複合フローリング(合板)より無垢材の方が高価になる傾向があります。また、同じ商品が廃番になっている場合は、周辺エリアごと張替えが必要になることもあります。
広範囲・全面張替えが必要な場合
ペットが長期間生活したことによる全体的な傷・汚れ・尿による染みや変色は、全面張替えが必要になるケースがあります。6畳1室の全面張替えで、100,000〜250,000円が相場です。2DK・2LDKなど複数部屋に及ぶ場合は50万円を超えることもあります。
ペットによるフローリング傷の費用負担はどちら?
退去時の費用負担については、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が判断基準になります。
通常使用の範囲内かどうかが鍵
原則として、「通常の使用によって生じた損耗・劣化は貸主(オーナー)負担」です。しかし、ペットによる傷は「通常使用の範囲を超える」と判断されやすく、多くの場合は借主(入居者)負担になります。
ペット可物件では、入居時に「ペットによる損傷は借主負担」と特約が設定されているケースがほとんどです。特約があれば、原則的に借主が費用を負担しなければなりません。
賃貸契約書の「特約」を必ず確認
ペット可賃貸では、以下のような特約が設定されることが多いです:
- ペットによる傷・汚れは全額借主負担
- 退去時にペット専用の消臭クリーニングが必須(費用は借主負担)
- 壁紙・フローリングはペット飼育の有無にかかわらず全面張替え
特約の内容によっては、実際の傷の程度に関わらず一定額が請求されることもあります。入居前に契約書を必ず確認しておきましょう。

特約があると、軽微な傷でも一律で費用を取られることがあるから、入居時にちゃんと確認しておくのが大事だね!
退去費用を抑えるための3つのポイント
① 入居時に室内の状態を写真で記録する
入居時にフローリングや壁の状態を写真・動画で記録しておくことが、退去トラブルを防ぐ最大の対策です。既存の傷を入居前から証明できれば、退去時の不当請求を防ぎやすくなります。
撮影のポイント:日付が入るカメラアプリを使う・部屋全体と傷のアップを両方撮影・撮影後はクラウドに保存しておく。
② フローリング保護マットを敷く
ペットが走り回るエリアには、フローリング保護マットを敷くことで傷を防止できます。コルクマット・タイルカーペット・ジョイントマットなど、ホームセンターで数千円から購入できます。
爪切りを定期的に行うことも、フローリングへのダメージを大幅に軽減します。犬の場合は月1〜2回、猫の場合は爪とぎグッズの設置も有効です。
③ ペット対応リフォームの専門業者に相談する
退去時に高額な修繕費を請求されそうな場合や、現在の住まいを快適にしたい場合は、ペット対応リフォームの専門業者への相談が有効です。専門業者であれば、ペットの行動特性を理解した上で、耐傷・耐水性の高い素材を提案してもらえます。
また、賃貸を退去する前に自分でリフォームしてはいけません(オーナーへの無断改修は違約になります)。自分で修繕できる範囲はDIY補修材の活用に留め、大きな傷は退去時に正直に申告しましょう。
ペット対応フローリングへのリフォームという選択肢
持ち家や長期入居を予定している方には、最初からペット対応フローリングへのリフォームを検討する方法もあります。
ペット対応フローリングの特徴:
- 表面強化コーティング:引っかき傷が付きにくい硬度の高い仕上げ
- 防滑加工:ペットの足腰への負担を軽減
- 防臭・抗菌機能:ペットの体臭や雑菌の繁殖を抑制
- 耐水加工:粗相による水分ダメージを防ぐ
6畳のフローリング張替えリフォームは、一般的に10万〜25万円程度が相場です(素材・施工面積によって変動)。ペット対応素材は通常より若干コストがかかりますが、長期的に見ると修繕費の積み重ねよりお得になることも多いです。
リフォームを検討中の方は、ペット住まいの専門知識を持つ業者に相談するのがおすすめです。ペット住まいラボでは、ペット対応物件の情報を豊富に掲載しており、住まい選びの参考になります。
まとめ:ペット賃貸のフローリング傷は早めの対策が大事
ペット賃貸のフローリング傷にかかる費用は、傷の程度によって数千円〜数十万円と大きく異なります。退去時の費用負担はほとんどの場合で借主(入居者)になるため、入居時からの予防対策が重要です。
- 軽微な傷:補修で5,000〜20,000円程度
- 部分張替え:1枚15,000〜40,000円程度
- 全面張替え:6畳で100,000〜250,000円程度
- 入居時の写真記録+保護マットで費用を最小化できる
- 契約書の特約を確認して、費用負担の範囲を把握しておく

フローリング傷の対策は早ければ早いほど◎。保護マットと爪のケアで、退去費用をぐっと抑えられるよ!ペット対応リフォームも選択肢に入れてみてね。
あわせて読みたい
- ペット可賃貸の退去クリーニング代の相場
- ペット可賃貸の探し方!プロが教えるコツ
- ペットの原状回復ガイドライン徹底解説